チーズ愛好家のアツコ先生より「季節限定のチーズ、モン•ドール」のお話

柏市のオンラインサロン~akala(アカラ)~です

アツコ先生より、
季節限定のチーズ、モン•ドールについてご紹介いただきます!

フランスは日本と同じく、春夏秋冬の四季があるのはご存じですか?

食べ物はその季節にできたものが栄養価も高く、体にもいいと言われています!
フランスのチーズ作りも季節が大きく関わっているのです!!

チーズ作りに使われるミルクは主に牛と山羊と羊ですが、それぞれお産の時期が決まっています。
お産をした直後のミルクは濃くて美味しいので、その時期に作られるチーズは濃厚です♡

そして、食べる餌も大きく関わります。
太陽をいっぱい浴び青青とした草を食べている時期に採れるミルクは濃く、
チーズは黄色く濃い味わいになります。
冬は、寒く草も生えないので、餌は干し草になりますが、
ミルクも薄くできたチーズも白っぽい色になってしまうのです。
それでも牛は1年中ミルクを出してくれるのでありがたいですよね!!

1年中ミルクはあるのですが、ある時期にしか作られないチーズがある!

それがフランスとスイスの国境のジュラ山脈で作られるモン•ドール「Mont d’or」です。
黄金の山という意味!
とにかく魅力的なチーズなんです!!

表面を洗って熟成させるウォッシュタイプのチーズで、
製造期間は8月15日から翌年の3月15日で、販売できる期間も決まっています。
9月10日から翌年の5月10日まで・・・

モン・ドールは定期的に反転しながら塩水で洗い、エピセアと呼ばれるもみの木の樹皮で巻かれ、
エピセアの棚の上で熟成されます。
モンドールの最大の特徴はこのエピセアという木の香り。
熟成が進むとさらにエピセアの香りが強くなります!

そして最後にエピセアで作った円筒形の箱に入れます。
洗われているチーズの表面はフカフカとしたビロードのようになり、
器に入れると表面が波をうちとっても美しいのです。

そのままさらに熟成すると中の組織がとろりと軟化し、スプーンですくい取るほどの滑らかさになります!

フランスでは秋になるとこのモン•ドールがお店に並びます

直径10cmぐらいのものから、30cmを超えるものもあります。
食べる人の人数によって大きさを選べるのも嬉しいです。
でもチーズは大きい方が美味しいことが多いので、
大きいモン•ドールを切り売りしているお店もあって、一番の食べ頃を少量楽しめるのもいいですね。

モンドールが作られるジュラ地方は山岳地帯で冬は身動きできなくなるので、
保存食となる食品のチーズやハムやサラミなどが多く作られています。
そしてその地方に生息するエピセアという木をチーズ作りに使うというのも、昔ながらの習慣なんですよね。

モン•ドールの食べ方は、ビロードのような表面を外し、
中身をとろりとスプーンですくって食べるのが最高です。

若すぎるとまだ滑らかさが足りないし、熟成しすぎると香りが強すぎてしまいます。

日本ではまあまあ高価なチーズなので、パーティーなどでみんなで食べるのがおすすめですが、
残ってしまったら、後で木箱のままオーブンで焼いてミニフォンデュのようにしても美味しいですよ!

ワインはこの地方の白ワインでも赤ワインでも良く合います。
年に1回の風物詩のようなモン•ドール、ぜひ特別な時に食べてみてください!!


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